その撮影、違法です?写真を撮る時の法律問題について。

写真を撮るときに気を付けておきたい法律上の問題

みなさん、写真は撮りますか?一眼カメラやデジカメを持って写真を撮られる方もいれば、スマホや携帯電話に付いてるカメラで写真を撮られる方もかなりいると思います。

一昔前に写真を撮ると言えば風景や家族・友人などだったかもしれませんが、今ではその瞬間に起こったことなど対象に限定はなくなってきています。朝昼夜かかさず食事を撮ることもあれば、メモ代わりに写真を撮ることもありますし、芸能人を見掛ければすかさずシャッターを切るなんて方もいらっしゃるかと思います。自撮りといったこともよく聞くようになりました。

また、撮った写真を簡単に誰とでも共有できるようになりました。写真と言えばアルバムに綴じていって親戚がそろった際にアルバムを開くなんてことが一般人レベルでの写真の共有だったのでしょうが、写メールに始まり、SNSで写真付きで投稿したり、端末間で簡単に写真を交換したりできます。

このように誰もが簡単に際限なく写真を撮ることができるようになって、何でも写真にすることができます。

そして、簡単にそれを世界中に広げることができます。しかし、何でもかんでも写真を撮って共有していると法律トラブルに発展してしまう可能性があります。誰もが楽しんで写真を撮っているのですから、無用なトラブルは避けたいですよね。これを撮ったら問題になりかねないという場合を見ていきたいと思います。

 

他人を撮るときに気を付けたい事

人を撮影することはよくよくあると思います。家族写真や友人や恋人との写真、人を撮るつもりはなくても写真の中に他人が写り込むような場合もあります。また、冒頭で少し触れましたが、芸能人を見つけたら写真を撮るような方もいるでしょう。

しかし、誰でも彼でも勝手に撮っているとトラブルになることがあります。

法律的にいうと、「肖像権」というものを侵害したとして不法行為に基づく損害賠償請求を受ける場合があります。

写真を撮られることについて好きな人もいれば嫌いな人もいます。撮られることが好きな人でも、撮られたくないシーンもありますよね。また、撮られるのはよくても、これをインターネット上に公開されるのは嫌だという方もいます。

これを法律上保護しているのが肖像権ということになります。自己の容貌を勝手に撮らないで使用しないでという権利を誰もが持っていますから、これを侵害すれば不法行為として賠償しなければならなくなってしまうのです。一方、撮る側からすれば表現の自由があります。そこで、公共性があれば承諾がなくてもOKということにされていますが、一般レベルで公共性が認められるようなことは少ないと思っておいた方が安全でしょう。

芸能人の人がいたからといって本人の承諾なく勝手に撮影すれば違法な行為となり得ますので、見つけた興奮を写真にするのは本人に断ってからにしましょう。

芸能人に限らず、人を撮る場合はひと言断りを入れるのがベターでしょうね。もちろん明らかにOKな場合にまで断りを入れる必要はないでしょうが、SNSに投稿するなどといった場合はやはりひと言断りを入れた方がいいいかもしれません。露骨に嫌がっている場合はNGです。

少し話は変わりますが、土下座強要で店員の土下座写真をSNSで拡散した行為が名誉棄損罪に当たるとしたケースがあります。このように、他人の名誉を棄損するような内容の写真を投稿するのは気を付けなければなりません。他にも車内で障害者の姿を撮影し侮辱したとして侮辱罪に問われたケースもあります。

 

商品や外食を撮るときに気を付けたい事

お気に入りの商品や逆にケチを付けたくなるような商品を撮影してSNSにコメントを付けて投稿するような行為はよく行われています。また、外食した際に食事を撮影してSNSに投稿するような場合もありますよね。これらの行為はほとんどの場合は法律トラブルになることはありません(なっていたら大変ですよね)。

しかし、気を付けておくべきことはあります。たとえば、書籍の内容を丸々撮影して公開すれば著作権侵害となります。また、芸術作品を撮影して投稿する場合にも著作権侵害となるような場合もあります。(著作権については、著作権について知っておきたい5つのことをご参照ください。)

さらに、レストランによっては撮影禁止と書かれている場所もあるかと思います。面倒な言い回しをすれば、食事を提供し金銭を支払うといった契約内容のなかに撮影禁止という特約が付されていることになりますから、賠償を求められるようなことに発展しかねません。撮影していいかは事前に周りを見渡して禁止されていないかを確認するのがいいかもしれません。

 

マナーと法律

写真をとるときにいちいち法律を気にしながら撮影するのはともすれば写真を撮ることを楽しめなくなりかねません。また、面白いと思った写真は共有したくなるものです。

そこでわざわざ法律なんて持ち出さなくても常識的な範囲内でマナーを守っておけば基本的には大丈夫(なはず)です。撮られることを嫌がってる人を撮影するのはマナー違反ですし、本を丸々撮って共有すれば本を買う必要がなくなりますから著者は困ってしまいます。撮影禁止を掲げているお店で撮影するのはわざわざルールを破るのですから常識に反していますよね。

なにはともあれ、最低限のルールというか節度を守って写真は撮りましょう。ということですね。

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